遺品整理にて回収できないもの
大切な方が亡くなり悲しい思いをしているときに遺品整理を行うのは、精神的にも身体的にもとても負担がかかります。特に、高齢の方、遠方から来ている方、仕事で長期間休めない方などは、整理が順調に進まないこともあるでしょう。
このような方のお手伝いをさせていただくために、私たちは遺品整理サービスをご提供しておりますが、その際、お客様から「遺品整理で回収・処分できないもの」に関するご質問をよくいただきます。そこで、遺品整理の前に知っておくと役立つこれらの情報を詳しくご紹介いたします。
回収・処分できないものの処分方法につきましてもまとめておりますので、ぜひお役立てください。
遺品整理で回収・処分できないお品物の一例
【遺言書】
紙類は処分可能ですが、遺言書の場合は法的効力を持つ内容が含まれる可能性があるため、処分したり勝手に開封したりすることはできません。そのため、遺言書が見つかった場合は、ご遺族様にお渡しいたします。
また、封印されている遺言書を勝手に開封した場合、5万円以下の罰金が科せられることがありますので、家庭裁判所において相続人全員の立ち合いのもと、開封することをおすすめいたします。
【証券、証書、株券などの貴重品】
有価証券、現金、預金通帳、印鑑、宝石、貴金属類、キャッシュカードなどの貴重品は、故人の資産にかかわるため回収できません。遺品整理の際に発見した場合は、ご遺族様にお渡しいたします。
【医療機器・医療器具】
在宅医療を受けていた方がお亡くなりになった場合、ご自宅にある医療機器、医療器具などを処分しなければならないことがあります。たとえば、インスリンなどを投与する際に使用する注射針の場合、一般廃棄物とは異なり医療用廃棄物としての特別な処理が必要です。医療関連の廃棄物は感染の可能性が否定できないため、法令に従った処理が必要となるのです。
そのため、産業廃棄物処理業の許可を受けた業者でも回収・処分することは不可能ですので、かかりつけの病院・医師に依頼をしてください。
病院が不明の場合は、管轄の市役所に相談することをおすすめします。
なお、家庭用のマッサージ器、体重計、血圧計などは、遺品整理業者でも処分可能です。
【その他】
遺品整理に限らず、不用品回収などにおいても次のものは回収することができません。
- ・焼却炉、アセチレン
- ・工業所有権、肖像権、著作権、名誉権など、他人が権利を所有しているお品物
- ・動物、細胞など
- ・盗品など犯罪にかかわるお品物
遺品整理業者によって処分の可否が異なるお品物
【危険物】
灯油、LPガス(プロパンガス)、ガソリン、ライター、ガスボンベ、火薬などの危険物は、危険物取扱者の免状を取得した者でなければ処分することができないため、遺品整理業者では処分できないことがほとんどです。そのため、ご遺族様が処分することになります。
灯油の場合は、ガソリンスタンドなど、灯油を扱っている店舗に相談すると処分(有料の場合もあり)を依頼できる場合があります。LPガスの場合は、まずは解約手続きが必要ですが、違約金などが発生するケースもあるため、契約内容について確認することが大切です。
【仏壇・神棚】
仏壇や神棚をお持ちだった方がお亡くなりになった場合、以前は遺族が受け継ぐことが多かったのですが、最近は引き取り手がなく処分を希望される方が多くいらっしゃいます。ただ、仏壇・神棚は、亡くなった方の魂が納められている場所であり、ゴミとして処分しづらいものです。
特に、故人の魂を納める開眼供養が行われた仏壇を処分する際には、魂抜きとも呼ばれる閉眼法要を行うのが通例です。ご遺族様においてこの閉眼法要を行う場合は、菩提寺に相談されるとよいでしょう。この法要を行えば、仏壇・神棚はただの入れ物に戻りますので、ご自身で粗大ごみとして処分しても問題ありません。
菩提寺がない場合は、供養を含めた不用品処分を行っている遺品整理業者、もしくは仏具店に依頼することも可能です。当社にご依頼いただいた場合は、供養を行ったうえで処分させていただきますので、お気軽にご相談ください。
【重量物】
グランドピアノなどの重量物(目安としては100kg以上)は、クレーンが必要なことが多いため、回収・処分できない業者がほとんどです。当社の場合は、事前にご相談いただければ、回収・処分させていただきまので、ご相談ください。
【腐敗物・生ごみ】
異臭が発生するものについては、回収・処分不可とする業者が多いですが、当社の場合はごみ屋敷の片付けもお引き受けしておりますので、腐敗物・生ごみの回収・処分もお引き受けいたします。
回収可能なお品物
上記でご紹介したお品物以外は、ほとんどのものを回収することができます。家電類(家電リサイクル法にあたるものも含む)、家具類、日用品、自転車・バイクなどガレージ内のものなど、多種多様なものを回収・処分させていただきますので、お気軽にお申しつけください。
まとめ
山口県で遺品整理を行う際は、クリーンファーストにご相談ください。当社では、ご遺族様からご依頼のあったものは、できる限り回収させていただくよう努めておりますので、他の業者で回収不可能といわれたお品物でも処分が可能なケースがございます。
また、当社スタッフは、ご遺族の心に寄り添ったサービスを提供しておりますので、ご遺族のご要望をお伺いし、故人様の遺品をひとひとつ大切に確認しながらていねいに整理をさせていただきます。回収・処分できないお品物につきましては、処分方法などについてのアドバイスもさせていただきますので、安心してご依頼ください。